《瑞area》
~~~♪~~~~♪
えっ?なんか、今日は良くスマホ鳴るなぁ・・
千代兄ィは、お母さんと楽しそうに会話をして昼食を食べてる。
(お母さんにはウケがいいんだな。コレがまた。)
着暦は ≪静≫
なんだろ? スマホを持って部屋に戻ると、通話画面を開いた。
「もしも・・」そう言いかけて
「ちょっとぉ~~~~~~~~~!!!!」
と、静の雄叫びがっ!!??
「なっ、なに??静っ??」 ビックリして聞きなおすと、
「瑞!!そっこー、ウチ来て!!わかった!!」
「えっ?」 ブチッ
はっ、?えっ??!!し、静~~~~~?????
バタバタッ
「ドコ行くの?瑞?」
急いで出かける準備をして、リビングを抜けようとしたら、お母さんに呼び止められた。
「うん、静んち、なんか、急いで来てって言われて。」
「静なら、ありえるわね(笑)」 静はしょっちゅう、遊びに来てるから、お母さんもよくわかる。
「遠いの?」
「え?」 隣のソファに座っていた千代兄ぃが聞いてきた。
「んー、電車で20分くらいかな?」
「俺、車だから、送っていこうか?」
「えっ??!!いいよ!そんなの!!」まさかの申し出に、驚いて断ると、
「あら、送ってもらいなさいよー♪」
て!!お母さんっつ!!!
「じゃ、行くか♪」 肘掛にかけてあった上着を手にとり、立ち上がる千代兄ィ。
「だからっ////」
「いってらっしゃ~~い♪♪」
お母さんの能天気な笑顔に見送られ、渋々、私は千代兄ぃの後をついていった
お母さんは私達の事、知らないもんね
はぁ・・
外へ出ると、外壁の向こうに黒い車が見えた。
その車に近づくと、千代兄ぃが助手席側のドアを開いてくれ、
「ど~ぞ♪」 と微笑む。
こーゆうことサラッとしてしまう千代兄ィは、やっぱりモテるんだろーなぁ。
そんな事を思いながら、車に乗り込むと、ほのかに香水の匂いがした。
あ、この香り ・・千代兄ぃの香水の匂いだ
コレ、けっこう好きなんだよね
ほわ~んとしている私に、
「ナビにいれるから、これから行く場所の住所言って。」
ピッピッとタッチパネルを操作しながら聞いてきた。
「あ!う、うん。えっと、東京都・・」
静の家は東京都だけど、外れで、どちらかと言うと埼玉寄りだったから、車でだと余計なロスがない分、20分もかからないで着く
静もウチに来る時は必ず原付だし。
電車なんて、無駄に時間かかるし~、チカンにも逢うからさ~(笑)と、よく言ってた。
千代兄ィは住所の入力が終わると、すぐに車を走らせた。
「ここら辺はあまり変わらないな」
「田舎だからね」
私たちは、そんな他愛ない話をしていた。
さっきの行為が、まるで無かったことのように。
そして、ナビのおかげか静の家には、10分くらいで着いた。
静の家は都内にしては、広くて、車が4台くらい置けれるカーポートまである。
ラインで、静に「着いたよ~」と打つと、
すぐに、静が玄関から出てきた。
「あれ?なんで車?」 と一瞬、驚いてそう聞いてくる。
「あ、従兄弟に送ってもらって・・」
私がそう言い終わる前に、
「どうも♪従兄弟の千代です。」 と千代兄ィは、車から降りてきてニッコリと静に微笑みかけた。
「----!!///」
うっ・・静の顔がほとんど、悩殺状態で真っ赤になった!
もぅ。ホント、千代兄ィ外面いいんだから
「あっ!えっ??///なに?瑞っ!!こんなイケメン従兄弟なんていたのっ???ちょ~~タイプっ///」
本人目の前にして、思いっきり思った事を口に出す静。
はは・・。確かに外見は静の好みだよね。年上だし。
でも、中身は保障できないなぁ・・・
「瑞のお友達?」 顔を引きつらせてる私の肩を掴んで、千代兄ぃは静にあの笑顔をまた向けた。
「あ!はいっ♪静って言います~~」
な、なんか・・キャラ変わってない??静っ
そんな事を思っていると、
「ほぉ~えらい態度ちゃうんやなぁ」
え?私の心の声??
ち、違うっ!!コレは、この声はぁ・・
ゆっくり玄関の方へ目をやると
「----!!!えっ???な・・っ」
そこに立っていたのは、ものすっごくすっごく怖い顔をした
木崎くんっつ!!????
えっ??な、・・ 「なんで???」 今度はちゃんと声に出してしまった!
「なんでじゃないわよ!」隣で静が口を尖らせて言う。
「え?」
「いきなり、電話かけてきて、今から瑞んち行くから住所教えろなんて言ってさ!は??って感じ???なんだか喚いているから、まずは私んちに来いってウチの住所教えたのよ」
は・・・ぁ??
「来たら来たで、大荒れでさ!どーしよーもないから瑞呼んだ方が早いかなって思ったの!」
やれやれってカンジで静は肩を窄めた。
き、木崎くん・・あの電話で///
え?じゃ、この状態はまずいんじゃ・・
「そん手ぇ、どけてもらえます?」
木崎くんが、丁寧な言葉だけど、目つきが全然っ、丁寧じゃないんですけど的な顔で、私の肩にある千代兄ぃの手を一瞥した。
「・・ああ。もしかして、キミ、瑞の彼氏?」
肩から手を放さず、千代兄ぃはそう木崎くんに問いかけた。
笑顔もちゃんとつけて。
静かーに青い眼光がぶつかり合うのを感じた私は、
「あっ!あのね!千代兄ぃ!!・・」
と言葉を発した瞬間、
ピタッ・・
そんな音がふさわしいほど
千代兄ィが自分の頬を、私の頬にのくっつけたっ!
「――― ////っわ?!」
そして、
「彼氏じゃないいんだ?」
そ、そんな皮肉っぽいセリフを言って木崎を挑発した。
はぁぁ~~~~っ!!ヤバイヤバイっ!マジで木崎くんの目が怒ってるしっ!!
「てめぇかて、ただの従兄弟やろ、」
目の据わった顔と低い声で木崎くんはズンズンこっちへ歩みよってくる。
「ふ。血は繋がってないいんだよ俺と瑞は♪」
チュ・・
「----・・・!?」え・・・
ち、千代兄ィっ??いま、ほっぺに・・
ガッツ!!! 「――?!!!」
その音が私の耳元で聞こえた瞬間、木崎くんの腕が私の髪をかすめた
「え・・」 それはホントに一瞬の出来事で
「コラぁ!木崎っ!!なに、イケメン千代様、殴ってんのよっ!!!」
あ、
その静の言葉で
や、やっぱり、木崎くんが千代兄ィの事を殴ったんだって実感した!
「―てぇ」 千代兄ぃは、頬に手をあて顔を歪ませている
私はつい、千代兄ぃの方に手を伸ばして「だ、大丈夫?」と言っていた。
でも、それがダメだった
「・・キモ」
え?
「従兄弟同士で愛しあってんじゃねぇよ」
・・・・・・
それは・・まぎれもない木崎くんが発した言葉で
その目は、全く表情がなくて・・
「――っ・・」
「静、俺帰る。」そう言って、パッと背を向けるとガレージへと歩き始めた。
「えっ?!ちょっ、木崎っ!瑞いいの??」
慌てる静が、私に聞いてくる。
けど
さっきの木崎くんの言葉と、 ・・あの目に
動く力も、声も奪われていた私は ・・何も言えずにいた。
ヴァルン・・という騒音とともに木崎くんの姿は消え、
ここには、片方の頬が赤くなってる千代兄ぃと、その側でポッと赤い顔してる静と、固まって動けてない私が残った。
「頬も冷やさなきゃダメだし、まずは上がって~♪」
その静の誘いに、千代兄ぃは快く頷いて、固まっている私の手を掴み、部屋まで連れて行ってくれた。
「ーったく!たかが、頬にキスしてくらいで、キレんなってカンジ!!」 ジュースをグラスに注ぎながら、そんな事を言って口を尖らす静。
「なに?瑞って、あの彼にそんなに愛されちゃってるわけ?」
静からグラスを受け取り、千代兄ィは私を見た。
「も~~ハンパないっていうか、ベタ惚れ状態なの!」
「えっ///し、静っ!!」 あまりのセリフに赤面してしまう///
「へぇ~、そうなんだ」 コクッとジュースを一口飲むと、千代兄ぃはあまり興味なさそうに呟いた。
「千代さん♪はいコレ、頬にあててくださいね♪」
静の手には水に濡らしたタオル。
「サンキュ♪」ニコッ
悩殺笑顔で返事を返す千代兄ぃに、
「はぁぁぁぁぅう/////」と、クラクラッと倒れそうになる静。
あ。もしかして私、お邪魔かも?
そう思ってると、千代兄ぃが
「静ちゃん、瑞、俺、用事あるから、これで帰るね。」グラスとタオルをテーブルに置くと立ち上がった。
「え~~~~~っ??!!」 思いっきり残念がる静。
へぇ、千代兄ィ。用事あったんだ
「う、うん、気をつけてね千代兄ィ」
「ああ、じゃぁな♪」
軽く手をあげ、部屋から出て行った。
もちろん、静のラブラブお見送り付で(笑)
私は、部屋に1人取り残された
ふぅ。
まだ、さっきのショックから完璧には立ち直れてない
木崎くんの・・あんな目
初めて見た。
キモいって言われちゃった。
・・だよね。普通、思うよね
私と千代兄ィって、 ・・やっぱり変だよね
《奈津area》
あいつ、絶対にあいつや!
電話口で聞こえたヤローの声っ、
なんなんや!一体っ
血ぃ繋ごぉてない?やから、Hしてもええんか??
ちゃうやろ!!
・・瑞、俺やなくて、あいつん方を心配しとったな、・・――っ、
あのヤローの事、好きなんか、瑞。
――――――― っくっそっ!!!
ババババババババ―――――――
この行き場のない感情を押し出すかのように、思いっきりスピードを上げバイクを走らせた。
~~~♪~~~~♪
えっ?なんか、今日は良くスマホ鳴るなぁ・・
千代兄ィは、お母さんと楽しそうに会話をして昼食を食べてる。
(お母さんにはウケがいいんだな。コレがまた。)
着暦は ≪静≫
なんだろ? スマホを持って部屋に戻ると、通話画面を開いた。
「もしも・・」そう言いかけて
「ちょっとぉ~~~~~~~~~!!!!」
と、静の雄叫びがっ!!??
「なっ、なに??静っ??」 ビックリして聞きなおすと、
「瑞!!そっこー、ウチ来て!!わかった!!」
「えっ?」 ブチッ
はっ、?えっ??!!し、静~~~~~?????
バタバタッ
「ドコ行くの?瑞?」
急いで出かける準備をして、リビングを抜けようとしたら、お母さんに呼び止められた。
「うん、静んち、なんか、急いで来てって言われて。」
「静なら、ありえるわね(笑)」 静はしょっちゅう、遊びに来てるから、お母さんもよくわかる。
「遠いの?」
「え?」 隣のソファに座っていた千代兄ぃが聞いてきた。
「んー、電車で20分くらいかな?」
「俺、車だから、送っていこうか?」
「えっ??!!いいよ!そんなの!!」まさかの申し出に、驚いて断ると、
「あら、送ってもらいなさいよー♪」
て!!お母さんっつ!!!
「じゃ、行くか♪」 肘掛にかけてあった上着を手にとり、立ち上がる千代兄ィ。
「だからっ////」
「いってらっしゃ~~い♪♪」
お母さんの能天気な笑顔に見送られ、渋々、私は千代兄ぃの後をついていった
お母さんは私達の事、知らないもんね
はぁ・・
外へ出ると、外壁の向こうに黒い車が見えた。
その車に近づくと、千代兄ぃが助手席側のドアを開いてくれ、
「ど~ぞ♪」 と微笑む。
こーゆうことサラッとしてしまう千代兄ィは、やっぱりモテるんだろーなぁ。
そんな事を思いながら、車に乗り込むと、ほのかに香水の匂いがした。
あ、この香り ・・千代兄ぃの香水の匂いだ
コレ、けっこう好きなんだよね
ほわ~んとしている私に、
「ナビにいれるから、これから行く場所の住所言って。」
ピッピッとタッチパネルを操作しながら聞いてきた。
「あ!う、うん。えっと、東京都・・」
静の家は東京都だけど、外れで、どちらかと言うと埼玉寄りだったから、車でだと余計なロスがない分、20分もかからないで着く
静もウチに来る時は必ず原付だし。
電車なんて、無駄に時間かかるし~、チカンにも逢うからさ~(笑)と、よく言ってた。
千代兄ィは住所の入力が終わると、すぐに車を走らせた。
「ここら辺はあまり変わらないな」
「田舎だからね」
私たちは、そんな他愛ない話をしていた。
さっきの行為が、まるで無かったことのように。
そして、ナビのおかげか静の家には、10分くらいで着いた。
静の家は都内にしては、広くて、車が4台くらい置けれるカーポートまである。
ラインで、静に「着いたよ~」と打つと、
すぐに、静が玄関から出てきた。
「あれ?なんで車?」 と一瞬、驚いてそう聞いてくる。
「あ、従兄弟に送ってもらって・・」
私がそう言い終わる前に、
「どうも♪従兄弟の千代です。」 と千代兄ィは、車から降りてきてニッコリと静に微笑みかけた。
「----!!///」
うっ・・静の顔がほとんど、悩殺状態で真っ赤になった!
もぅ。ホント、千代兄ィ外面いいんだから
「あっ!えっ??///なに?瑞っ!!こんなイケメン従兄弟なんていたのっ???ちょ~~タイプっ///」
本人目の前にして、思いっきり思った事を口に出す静。
はは・・。確かに外見は静の好みだよね。年上だし。
でも、中身は保障できないなぁ・・・
「瑞のお友達?」 顔を引きつらせてる私の肩を掴んで、千代兄ぃは静にあの笑顔をまた向けた。
「あ!はいっ♪静って言います~~」
な、なんか・・キャラ変わってない??静っ
そんな事を思っていると、
「ほぉ~えらい態度ちゃうんやなぁ」
え?私の心の声??
ち、違うっ!!コレは、この声はぁ・・
ゆっくり玄関の方へ目をやると
「----!!!えっ???な・・っ」
そこに立っていたのは、ものすっごくすっごく怖い顔をした
木崎くんっつ!!????
えっ??な、・・ 「なんで???」 今度はちゃんと声に出してしまった!
「なんでじゃないわよ!」隣で静が口を尖らせて言う。
「え?」
「いきなり、電話かけてきて、今から瑞んち行くから住所教えろなんて言ってさ!は??って感じ???なんだか喚いているから、まずは私んちに来いってウチの住所教えたのよ」
は・・・ぁ??
「来たら来たで、大荒れでさ!どーしよーもないから瑞呼んだ方が早いかなって思ったの!」
やれやれってカンジで静は肩を窄めた。
き、木崎くん・・あの電話で///
え?じゃ、この状態はまずいんじゃ・・
「そん手ぇ、どけてもらえます?」
木崎くんが、丁寧な言葉だけど、目つきが全然っ、丁寧じゃないんですけど的な顔で、私の肩にある千代兄ぃの手を一瞥した。
「・・ああ。もしかして、キミ、瑞の彼氏?」
肩から手を放さず、千代兄ぃはそう木崎くんに問いかけた。
笑顔もちゃんとつけて。
静かーに青い眼光がぶつかり合うのを感じた私は、
「あっ!あのね!千代兄ぃ!!・・」
と言葉を発した瞬間、
ピタッ・・
そんな音がふさわしいほど
千代兄ィが自分の頬を、私の頬にのくっつけたっ!
「――― ////っわ?!」
そして、
「彼氏じゃないいんだ?」
そ、そんな皮肉っぽいセリフを言って木崎を挑発した。
はぁぁ~~~~っ!!ヤバイヤバイっ!マジで木崎くんの目が怒ってるしっ!!
「てめぇかて、ただの従兄弟やろ、」
目の据わった顔と低い声で木崎くんはズンズンこっちへ歩みよってくる。
「ふ。血は繋がってないいんだよ俺と瑞は♪」
チュ・・
「----・・・!?」え・・・
ち、千代兄ィっ??いま、ほっぺに・・
ガッツ!!! 「――?!!!」
その音が私の耳元で聞こえた瞬間、木崎くんの腕が私の髪をかすめた
「え・・」 それはホントに一瞬の出来事で
「コラぁ!木崎っ!!なに、イケメン千代様、殴ってんのよっ!!!」
あ、
その静の言葉で
や、やっぱり、木崎くんが千代兄ィの事を殴ったんだって実感した!
「―てぇ」 千代兄ぃは、頬に手をあて顔を歪ませている
私はつい、千代兄ぃの方に手を伸ばして「だ、大丈夫?」と言っていた。
でも、それがダメだった
「・・キモ」
え?
「従兄弟同士で愛しあってんじゃねぇよ」
・・・・・・
それは・・まぎれもない木崎くんが発した言葉で
その目は、全く表情がなくて・・
「――っ・・」
「静、俺帰る。」そう言って、パッと背を向けるとガレージへと歩き始めた。
「えっ?!ちょっ、木崎っ!瑞いいの??」
慌てる静が、私に聞いてくる。
けど
さっきの木崎くんの言葉と、 ・・あの目に
動く力も、声も奪われていた私は ・・何も言えずにいた。
ヴァルン・・という騒音とともに木崎くんの姿は消え、
ここには、片方の頬が赤くなってる千代兄ぃと、その側でポッと赤い顔してる静と、固まって動けてない私が残った。
「頬も冷やさなきゃダメだし、まずは上がって~♪」
その静の誘いに、千代兄ぃは快く頷いて、固まっている私の手を掴み、部屋まで連れて行ってくれた。
「ーったく!たかが、頬にキスしてくらいで、キレんなってカンジ!!」 ジュースをグラスに注ぎながら、そんな事を言って口を尖らす静。
「なに?瑞って、あの彼にそんなに愛されちゃってるわけ?」
静からグラスを受け取り、千代兄ィは私を見た。
「も~~ハンパないっていうか、ベタ惚れ状態なの!」
「えっ///し、静っ!!」 あまりのセリフに赤面してしまう///
「へぇ~、そうなんだ」 コクッとジュースを一口飲むと、千代兄ぃはあまり興味なさそうに呟いた。
「千代さん♪はいコレ、頬にあててくださいね♪」
静の手には水に濡らしたタオル。
「サンキュ♪」ニコッ
悩殺笑顔で返事を返す千代兄ぃに、
「はぁぁぁぁぅう/////」と、クラクラッと倒れそうになる静。
あ。もしかして私、お邪魔かも?
そう思ってると、千代兄ぃが
「静ちゃん、瑞、俺、用事あるから、これで帰るね。」グラスとタオルをテーブルに置くと立ち上がった。
「え~~~~~っ??!!」 思いっきり残念がる静。
へぇ、千代兄ィ。用事あったんだ
「う、うん、気をつけてね千代兄ィ」
「ああ、じゃぁな♪」
軽く手をあげ、部屋から出て行った。
もちろん、静のラブラブお見送り付で(笑)
私は、部屋に1人取り残された
ふぅ。
まだ、さっきのショックから完璧には立ち直れてない
木崎くんの・・あんな目
初めて見た。
キモいって言われちゃった。
・・だよね。普通、思うよね
私と千代兄ィって、 ・・やっぱり変だよね
《奈津area》
あいつ、絶対にあいつや!
電話口で聞こえたヤローの声っ、
なんなんや!一体っ
血ぃ繋ごぉてない?やから、Hしてもええんか??
ちゃうやろ!!
・・瑞、俺やなくて、あいつん方を心配しとったな、・・――っ、
あのヤローの事、好きなんか、瑞。
――――――― っくっそっ!!!
ババババババババ―――――――
この行き場のない感情を押し出すかのように、思いっきりスピードを上げバイクを走らせた。



