この願いは間違っていましたか?

そうして約束の日まで、あと4日。


今日は講義も無いから、大学お休み~~~

さて何しようかな
部屋の掃除もしなきゃいけないし、ボーっとそんな事を考えてると
~~~♪ ~~~♪
ん?着音、木崎くんかな?

昨日はずっと(寝るまで)木崎くんがスマホにかけてくるから、つい、着暦も見ないで電話をとってしまった。

「もしもし、瑞?」
「!!」
でも、それは木崎くんではなく・・

「俺、わかる?」
――・・・
「瑞?」
「えっ!あ!わかるよ、千代兄ィ。」

水都千代(みずとちや) 私より5歳上の従兄弟。
そして、私の初体験の相手・・・

「久しぶり。元気か?」
「え、う、うん・・」

「今、瑞んちの近くに来てるんだけど、寄っていいかな?」
「えっ?!」
「ていうか、もう玄関前なんだけど(笑)」
「あ、う、・・」 
言葉に詰まったけど、ソコまで来てるんじゃ・・
私は、とりあえず、玄関まで行くとドアを開けた。

言ったとおり、千代兄ィは目の前に立っていて

「瑞♪ほんとだ元気そう♪」 そうニッコリ微笑んだ。
あ、あいかわらずカッコいいし///

千代兄ィは、私の母親の姉の再婚相手の連子さんで。
実質、血は繋がっていない
だから、ウチの家系と違って、すらっとした身長・小さい顔と、モデル並のスタイルを持ち合わせていた。

「上がっていい?」
その言葉に、両親とも、出かけていたコトに気付いた私は
「あ!今、皆出かけてて、誰も居ないよ?」
そう言うと、

「ふ。いいよ。」
笑って、千代兄ィは押し入ってきた。
え?
「おじゃましま~す」
そう言い、靴を脱ぐとリビングへ入っていってしまった。
「あ、え?」
戸惑いながら、後を追ってリビングへ入ると、

グィ  「――!!!!」
途端に、千代兄ィに腕を捕まれ壁に押し付けられた!!
「なっ?!千代兄ィっ??」
驚く私に、
「1年ぶりだよな、瑞」 そう言って顔を近づけてくる
―――!!/////
「ずっと心配してたんだよ?あの後、側に居てやれなくてごめんな」
「う、ううん。・・も、大丈夫だから」
私が千代兄ィから顔を逸らすと、
「キスしていい?」
「えっ??」
その言葉にバッと顔を向けると、
「うっ!!」
いきなり、キスっ、されたっ!!!
「―――――やっ!!!!」
すぐに顔を下に向けて唇を離した。
千代兄ィから距離を置こうとしたけど、がっちり壁に押し付けられてて、頭意外は動かせないっ!
その動きに千代兄ィは気付いて
「・・瑞。もしかして男出来た?」  「!!////」
つい、反応してしまう、私

そんな時に、
~~~♪♪~~♪  あっ、着音っ・・
私の部屋から、スマホの着音が聞こえた。
「ち、千代兄ィ、ごめん部屋に行ってくるからっ///」
そう言うと、意外と簡単に開放してくれた。

大急ぎで、部屋へ行くと、まだスマホは鳴っている。
今度は、着暦をしっかりと見た。
≪木崎奈津≫
あ、木崎くんだ。
家の中に千代兄ぃが居るのに。さっきキスまでされちゃったのに、そんな事、何も考えないで電話に出ると、
「瑞~~~~♪♪おはよ♪」 あいかわらず明るい木崎くんの声。
「あ、おはよ」 そう言葉を続けようとした時、
「わっ//!!――」 いきなり、後ろから千代兄ィに抱きしめられた!!
「え?なに?どうした??瑞??!!」
私の声に驚いた木崎くんが、電話の向こうで慌ててる。
やばいっ///
そ、そういえば、木崎くんに言われてたんだった
さ、最初の人と  ・・会うなって、  ・・つまり千代兄ィと
それなのにっ!!私ってば!!
「瑞!おい!!」 電話の向こうで心配する木崎くんの声が聞こえた。
「ご、ごめんっ、ちょっと、つ、つまずいちゃってっ」
ウソをついた
「はぁ~、なんや気ィつけなあかんで?」
そんな優しい言葉を言ってくれる
うっ!
そんな私にお構いなく、千代兄ィの手が服の中へ入ってきた。
ビクッ「――!!///」 うぅ・・ダメっ、
ココで声出したら・・っ
容赦なく動きまわる手に私は耐え続けた
木崎くんの話も頭に入ってこない・・