この願いは間違っていましたか?

《瑞area》

「ゆ、ゆっくり走ってねっ!!」  って言ったのに~~~~っ!!!
木崎くんのばか~~~~~~~!!!
その場所には、ものの5分とかからなく着いて、

「瑞、着いたで。 瑞?」
「・・・か、固まって・・動けない」

「はぁ、しゃーないな。ほら」
「ひゃ///」 木崎くんがゆっくりと抱きかかえて、バイクから降ろしてくれた////
「歩けるか?」 そんな優しい言葉もかけてくれる///

「う、うん」
よたよたとしながらも、なんとか歩き出した。

美容室へ入ると、すぐに、1人の女の人が駆け寄ってきて、
「瑞ちゃんでしょ。静から話は聞いてるわ。こっちに来て」
と、私の手をとり、奥の椅子へと座らされた。

「あの・・すいません」
・・こんな汚い髪
「大丈夫!!今、キレイにしてあげる♪上着も脱いで。洗濯するから」
そう言って、代わりの着替えを渡された。パーテーションの視角を利用して着替えを済ますと、その人にシャンプー台へ案内された。

何分くらい・・たったかな

「さっぱりしたでしょ♪どう?」
その人の声で、恐る恐る鏡を覗くと・・

「え、わっ///」

シャンプーだけじゃなく、ブローまでしてくれてるっ///
内側に巻いているせいか
いつもより女の子っぽくて・・

「お♪可愛いやん♪」
「!」
後ろ越しに鏡を覗いて、木崎くんがそう言った。
~~~ ///////

「気に入ってくれたかな?」そう言って、この髪をキレイにしてくれた人は、洗濯まで終えていてくれた上着を持ってきてくれた。
「あ!はい!とてもっ!!ありがとうございます!!」
私は、その上着を受け取ると、さっきのパーテーションで着替えを済ませ、
「・・えと、おいくらですか?」
ショルダーから財布を出そうとすると、
「なんか、請求は彼氏にって静から聞いてるけど?」
「へ?」 おもわずキョトンとした顔をしてしまった

「彼に請求していいんでしょ?」 フィと木崎くんの方を見てる。
「え?あ、あの、木崎くん、・・彼は、そのっ」
私が1人で慌ててると、

「はい♪彼氏なんで払わせてもらいますわ♪」
と、木崎くんがニッコリ笑って答える。

へ??

財布を取り出し、お金を支払おうとする木崎くんに、私は
「だ、ダメだよ!!自分で払うから・・っ」
そう言いかけたら
「あ?男に恥かかすなや!」
と、凄まれた!! うっ

「あら、イイ男の彼氏で羨ましいわぁ♪じゃ、たしかに♪」
女の人は、料金を受け取り、レジのある場所へ向った。

~~~~~~・・
美容室から出ると、すぐに私は財布を取り出して、木崎くんにお金を差し出した。

「なんや?コレ?」
「い、今、この髪にかかったお金・・」
「ええって。」
「良くない!!」
「だから、ええんやって。」  
う、  「だ、だって・・」

「そんなに、俺が彼氏やってのイヤなんか?」
「えっ!?// か、彼氏じゃないしっ///」


「は」 一瞬、木崎くんの表情が曇った
あ・・、
また、私・・ヒドイ事・・言ってしまった?


「ほんなら、払おうてもろおかな」
「え? あ、ああ、うん。じゃ、コレ・・」
「誰が、金や言うた?」
「え?!!」

ポン・・
手渡されたのは、メット・・
「後ろ乗り。」
「え?」
「早よー!」
「あっ、う、うん」
意味がわからないまま、私は、メットを被り、木崎くんのバイクの後ろへと乗り込んだ。

どこに行くんだろ・・
ていうか!! うわ~~~~~~~~~~んっ
木崎くんっ!!
と、飛ばしすぎ~~~~~~~~~~~~っ!!!!





で・・?
    着いた場所は・・・

「あの・・・」

「なに?」

「ここは・・・」

そこは、と~~~っても可愛いお城で。
しかもピンク一色で、
ここって、ここっ・・て、
アレだよねっ、
その///

「入るで。」
グイッ  「えっ??!!!////」
そう言い、木崎くんは私の腕を引っ張った。

「まっ///待って~~!!ダメ!入れないよー!!」
「? なんで?」
「な、なんでって////だってココ・・」
「ふ。  髪代分、払ろうてくれんのやろ?」
「へっ??!!」
「払う、言うたよなぁ。」

うわっ!!めっちゃ睨んでるしっ!!
そ、それは、払うとは言ったケドっ///

「いくで。」
「うわっん!!////」
腰ごと、引っ張られた。

う、ウソでしょ~~~~~~~~~っ!!!!



ガチャ・・

けっきょく・・  強引に連れ込まれ、木崎くんと入った、その部屋は・・
「わぁ・・」

なんか、外観とは違ってすごくオシャレな造り
優しいオレンジのライトに照らされて、ガラスの大きな仕切り戸が、その光を反射させてる
キレイ・・
引っ張られるまま奥へ進むと

「―――――――!!」

目の前にはっ
で、でかっ!!
ダブルサイズ?ううん、それ以上の大きさのベットがドーンと、置いてあるっ

わわっ///
慌てて、横を向くと、そこには、2人掛けくらいの、ソファがあって。少し向こうには・・ん?なにかある。

あれは何だろうと、じーっと見てると、

「アレ、冷蔵庫や、好きなモン飲んだらえーし。」
「あ、冷蔵庫あるんだ」
え?
つい、木崎くんの顔を見てしまった!
「なんや?」
「え?あ・・の、き、木崎くんは・・こーゆうトコ・・」
「?」
「そ・・の、よくくるの?///」

「――まぁ、俺はあんまり使わん方かも。ココ、使わんでも1人暮らしやで部屋あるし。」

「へ、へぇ」

「なんや?もしかして、瑞は初めてなんか?」

「う!!/////」

「・・・マジかいな」

「み、見たコトくらいあるもん!!///」
TVでだけど。
「TVでやろ?」(笑)
「うっ!///」 なんでわかるのっ!!!

「ほんと、瑞ってお子ちゃまだよな~♪」
木崎くんは、私の頭を撫でながらそう笑った。
むっ///

「誰かさんみたいな遊び人じゃありませんから、私。」
べー



《奈津area》

むっ・・


なろ、いっちょ前に反撃しよる。
しかもソレ。結構、傷ついちゃったりすんだよな

瑞に言われっと。