待ち合わせまで、まだ時間あるなぁ・・
俺はランチルームへ行き、コーヒーを飲んで時間を潰していた。
そこへ
「奈津くん!」
「あ?」
横を向くと、サークル仲間の女たち
涼香の姿は・・ない。
「元気かぁ~?♪」
俺が能天気な言葉をかけると、
そいつらは、
「元気じゃないよ!涼香は!」
そう言って、俺に詰め寄る。
「・・・・」
「今日も、涼香大学に来てないし、奈津くん、涼香んちに行って見てきてよ!」
「は?」
何言うとんねん、こいつらはぁ
「悪ィケド、俺らもう彼カノじゃねえんやし・・」
「そんなのカンケイないよっ!涼香は別れてからも、奈津くんのコト、ずっと!!」
―――――――は?
「涼香、意地っ張りだから、なかなか言えずにいたみたいだけど、ホントは―――・・」
「言うな!」
「!!!」
女達のその先を言葉を、俺は止めた。
「俺らは終わっとんのや!それ以上、言うな。」
それだけ言うと、俺は立ち上がってランチルームを出た。
後ろからは女たちの恨めしい声が聞こえる。
「涼香が可哀想っ・・」 「奈津くん、最低っ!!」
なんとでも言うてくれ
そんなん、自分が一番、よーわかっとるわ・・
涼香。マジごめんな、
俺は、お前の側には行ってやれへん。



