この願いは間違っていましたか?

《瑞area》》

「え?な、なに?」

今度は木崎くんが無言で私のコト見てる。

「・・いんや。」
そう言って、ベッドの端に腰をおろす。



「瑞、今日は講義あったんか?」
「え?あ、ううん、今日はとってない・・よ」
「そっか。俺は10:00の入ってるから、もう少ししたら行くケド、ええか?」
優しそうな目で聞いてくる
心配してくれてるのかな。

「・・うん、大丈夫。行ってきて。」
これ以上、心配かけるわけにはいかない、
そう思って笑顔でそう言ったのに

「はぁぁぁぁぁぁ・・・・・っ」
「え?!」
がっくりと肩を落として俯いてしまってる??!
えっ??なんで?


ギシッ・・

「へ?」

斜め下から睨まれた・・と思ったら、
ベッドの上に足を乗せ、私の方へ近づいてくるっ

「俺に言うことないんか?」

「え!?」  ギクッ!

「なんか話しとか無いんか?」

う、いきなり近づいてきたと思ったらっ///
「あっ、、の・・その・・」わわっ、いきなりこられた!その質問!!
「・・なぁ瑞?。」
―――――――!!
そんな、可愛い顔するの反則~~~~!!!

ダメダメ。平常心平常心!!
「か、帰ってきたら話ます。」

がーーーーーーン!!!
て、ポーズしなくてもっ!!

「そ、その今は無理!ちょっと心の準備がっ・・」

私が、がんばってそう言うと、

「ふ~・・ん」

だって  ・・その、まだ言うって決めてもなかったし!
ただ、仲直りしたいだけで、待ってただけだし。

「―――て!ああ!!!」
私は今、重大なコトに気付いたっ!!
「おわっ!なんやねん!!」
「あぁ・・」
「だから、なんやねん。」
「しゃべってる」
「あ?」
「木崎くん、私と口きかないって・・だから、昨日も無視されたのに。
今、しゃべってる・・」

「――!し、しゃーないやん、瑞、倒れてもーたし。こん場合・・」

「じゃ・・もう怒ってない?」



《奈津area》


んな下から覗き込んでくんなっちゅーねん!!
可愛すぎるやろっ!!!
くそっ///
「アホか、俺が帰ってきて、瑞がまだ話せんようやったら、また再開や。」
意地悪したくなるやろ


「え~~~~っ!!」

「なんや、そうやろ!大体なぁ、ちゃんと、話せん方が悪いんやで!」
「――!!」
あ、黙ってもうた

「瑞~~?瑞ちゃ~~ん??」
なんぼ呼んでも下向いて、しゃべらへん

「み・・」「あのっ!」
声を遮って瑞がやっと口を開いた!

「・・・・・・・」
と思ったら、また黙りよった。

「そんなに言いにくいコトなんか?」
俺が待ちきれずにそう言うと、
「・・・・う、あの・・・昨日はごめんなさい!
・・無視とか・・しないでほしい。」

「いやや!」
「!!!」

「そんなん聞きたいんやない!謝るんは後や!話してからにしてくれ。」
「―――!!!」

「せやないと、ぜってー許さへんからな。」



くっそ、モロ感情出しちまったっ!
だって、瑞のヤロ・・イミわからんっ!!
謝まらんでええから、ホントのコト言うてや。

「・・・ごめんなさい」
ほらまた。瑞、謝ってばかりや・・

「はぁ。俺からこんなん攻めたの初めてや。・・病に冒されたんは俺の方かもな。」
「え?病?」
そ、瑞っちゅーやっかいな病。
「・・・・・」
「もうええわ。」
どうせ、帰ってきてからも、言わんやろしな
瑞、ホントに困った顔しとるし、

「もう何も聞かへん。瑞なんか困っとるし。無視もせーへんから安心しとき。」

これ以上は、聞いたらあかんのかもな・・

俺はそう言うと、ジャケットを羽織って部屋から出ていった。