目を覚ますとそこは知らない所だった。まず、そこはとにかく暑かった。水の精は本来体が水で出来ているので、こんなに暑い所にいたら蒸発して存在が消えてしまうのだ。
「誰か!!助けてくれ!!」と誰かが叫んでいる。「今すぐ助けます!」と私は声を張り上げた。そして火傷するくらい熱い岩を自慢の馬鹿力で押し上げた。岩に手を触れた時、ジュッとした痛みを感じたが、それよりもこの岩に閉じ込められている人の方が大事だ。無事何とか助けたその人は、なんとプロメテオだったのだ。「あ、あなたは...。」と言いかけたら思いっきり抱きしめられた。思わず息を呑む。
「会いたかった。こうして君に触れたかった。」と彼は言った。「私もよ。」と私も返した。だがもう私は限界だった。だから、今まで伝えられなかったことを全て言ってしまおう。「プロメテオ、私、あなたが好きなの。ずっとそばにいて欲しいの。でもね、もうそれは出来ないんだ。」
「何故だ?」と彼は聞いた。私は彼に抱きついていた腕を緩め、自分の手を見せた。熱でやられた手や腕、膝などが粒子となってキラキラと光っていた。お別れの合図だ。
「今までありがとう。こんな私を好きになってくれてありがとう。 さようなら。」チリンと音を立てて私は消えた。長いようで短い人生だったな。
「さようなら。」そう言って彼女は水蒸気となって消えた。が、俺は構わず叫んだ。「勝手に消えるな馬鹿!!!」
「俺はまだ、お前に好きって言ってねえ!!!」「早く帰って来いよ!!!」「いつでも待ってやる!!」叫びまくって俺は力尽きて倒れた。伸ばした手は空にいるお前に届いただろうか?「セ..レ..ン..。あ..愛し..て..る..。」それが俺が最後に言った言葉だった。
「誰か!!助けてくれ!!」と誰かが叫んでいる。「今すぐ助けます!」と私は声を張り上げた。そして火傷するくらい熱い岩を自慢の馬鹿力で押し上げた。岩に手を触れた時、ジュッとした痛みを感じたが、それよりもこの岩に閉じ込められている人の方が大事だ。無事何とか助けたその人は、なんとプロメテオだったのだ。「あ、あなたは...。」と言いかけたら思いっきり抱きしめられた。思わず息を呑む。
「会いたかった。こうして君に触れたかった。」と彼は言った。「私もよ。」と私も返した。だがもう私は限界だった。だから、今まで伝えられなかったことを全て言ってしまおう。「プロメテオ、私、あなたが好きなの。ずっとそばにいて欲しいの。でもね、もうそれは出来ないんだ。」
「何故だ?」と彼は聞いた。私は彼に抱きついていた腕を緩め、自分の手を見せた。熱でやられた手や腕、膝などが粒子となってキラキラと光っていた。お別れの合図だ。
「今までありがとう。こんな私を好きになってくれてありがとう。 さようなら。」チリンと音を立てて私は消えた。長いようで短い人生だったな。
「さようなら。」そう言って彼女は水蒸気となって消えた。が、俺は構わず叫んだ。「勝手に消えるな馬鹿!!!」
「俺はまだ、お前に好きって言ってねえ!!!」「早く帰って来いよ!!!」「いつでも待ってやる!!」叫びまくって俺は力尽きて倒れた。伸ばした手は空にいるお前に届いただろうか?「セ..レ..ン..。あ..愛し..て..る..。」それが俺が最後に言った言葉だった。


