Prolog
昔々、
この国が出来るまでの話。
この国の森には色々な妖精が住んでいた。
木の精、光の精、水の精、火の精など。
これから話す物語は水の精と火の精の出会いの物語。

水の精
私は水の精セレン。私の仕事は湖を守ること。
今日は友達のアクアと火山の近くまで遊びに行く約束をしているの。本当は火山の近くは乱暴な火の精がいるから行っちゃダメだって大人達に言われるんだけど、この好奇心は誰にも抑えられないと思う。だって、自分の知らない世界に行くんだもの。そんな訳で、私は今火山の近くでアクアを待ってるの。その時、私の後ろで何か物音がした。