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「橋本佳奈[ハシモト カナ]です。英米文学科です。地元はこの辺ですが、横浜の方の高校出身です。よろしくお願いします」


やっぱり無難が1番だな、という結論に至った、やや硬めで面白みの無い自己紹介を済ます。


サークルは思ったよりも人が多くて、4チームに分かれて2チームごとに対戦することになった。


待ち時間の自己紹介はいかにもバスケをやっていそうな体格の良い先輩から始まり、3年の先輩、2年の先輩、私、1年生の男の子。


みんな良い人そうで、しかもそこまでチャラくない。


やっぱりこのサークル選んで正解だったなぁと思いながら、バスケコートの方に視線を移す。



キュッキュッっと響くバッシュ。

ゴールに綺麗に決まる時に聞こえるパスッっという音。

華麗なプレーの後に沸き起こるざわめき。




うん、いいな、この空間。