え?なんだ、私の勘違いだったんだ?

「え?なに?妬いてくれてたの?かわいー」

「っ………」

「ねぇ麗蘭。今日お義父さんたち帰ってこないんだよね?」

「…え?…うん?」

いきなり何?

「じゃあ。いいよね」

いきなり海瑠の顔が近づいてきて……

「……んっ」

え?いま、キスされた…?

「なに?言わないと分かんないよ?」

「…ファーストキス」

「だろうね。知ってた。もっとする?」

答えるより先に、顔がまた、近づいて。

「んっ…………っあ」

「続きは、ご飯のあと、ね」




……わたしたちの夜は、まだ始まったばかり―――




〈fin.〉