「ねえねえ、お茶会楽しみだね」
「わかる〜! 新入生にはホワイト部の先輩たちからのお菓子とお茶付きでしょ?」
「ねー! 楽しみ!」

 更衣室に向かっていたらそんな声がしてきて立ち止まる。確かに僕たちはホワイト部。ホワイト部はこの学校の顔としてなんたらかんたらという義務があったけど

「茶会って何?」
「お前、始業式後のホワイト部で話し合っただろ」
「えっ、お菓子とか作らないといけないやつ!?」
「そう。二年はお菓子とお茶の振る舞い。新入生200人分を3人で」
「ええ!?」
「聞いてなかったのかよ」

 今知った事実に驚いて湊人に飛びつく勢いで近づくとスルッと避けられた。さすが腐れ縁。僕のことわかってる。

「ちなみに、今週日曜日に茶会で作るものの練習するんだけど覚えてる?」
「それは覚えてる。久々に雅ちゃんと学校以外で会えるから!」
「俺も一緒だけどな」

 週末の雅ちゃんとの約束にテンションが上がってくる。

「よーし! 体育がんばるぞー!」
「怪我だけするなよ」