ハツコイ

夜、長期撮影に行っていた秋生くんが帰宅した。


「ただいま、妃里さん」
『おかえり』
「はぁ…疲れた。ちょっと充電させて」


撮影から帰ってきた秋生くんはソファに座る私を
抱きしめると覆いかぶさるように倒れてきた。


「はぁ…1週間ぶりの妃里さん…」
あれ?なんか甘い匂いする」


私のお腹から顔を上げた彼は
不思議そうな顔をしながら
再び私のお腹に顔を埋めた。