「"ご卒業おめでとうございます。"」 過った記憶と目の前の顔を照らし合わせる。 『もしかして、初谷…秋生くん?』 「思い出して頂けて嬉しいです。 お久しぶりです」 懐かしい名前、と言っても私が記憶しているのは彼、初谷秋生が弟の友人だと言うこと。