ハツコイ

「此処白戸さんのお友達がオーナーで、
よく来るんです」


"何飲みますか?"と私にメニューを渡して、
本人も楽しそうにメニューを見ている。

メニューに目を通せば意外とお手頃な価格で
一先ず良かったと胸を撫で下ろした。


「決まりました?」
『え、ぁッはい、』
「じゃ注文しますね」


スマートに注文を済ませた彼は
店員さんが去ると、姿勢を正して私を見た。