「先輩ッもう時間ですよ‼︎」
『ちょっと待って、資料が見つからないの』


時間が迫っているのに、
見つからない資料に振り回される午前11時。


「えッなんの資料ですか⁉︎」
『商品コンセプトを纏めた…』
「あれ？それって
さっきコピーしてませんでした？」
『そうなの、どこ行っちゃったんだろ』
「私コピー室見てきます！」


コピーしたところまでは覚えているのに…


「ありましたッ！
というかコピー機に置かれたままでしたよ！」
『私、取る事すらしてなかったのね』
「…そうなりますね」


自分のアホさ加減に呆れながら急いで社を出た。