だから…………


「藍っ!!!」




そう言って手を引かれ、気づいた時には健人の腕の中に…………。



「何してるんだ!!!」



私の手にはナイフが握られていて、



「っは……」



きっとその刃先が私に向いていたのだと思う



そんな一瞬のことを忘れてしまうほど…


私はおかしくなっていたのだ。


「焦らせんな…」