「気がつけなくてごめんな……辛かったよな。」 そう声をかければ、 一気に溢れて来てしまう涙。 「何か辛いことある?……というか、あった?だな」 「俺が思いつくのは、食べること、食べ物を見る、匂いを嗅ぐこと……じゃないか?」 「うん……それが結構キツかった」 「それ以外にもあるなら言えよ」 「俺に隠してたことはまだ許さないけどな」