三好くんの仰せのままに




「みゃーこのこと、俺、すごい、すき」

「うん、わたしもすきです」

「ほんと?」

「ほんと」



こういうことを落ち着いて口遊む三好くんは、わたしの前だと珍しい。



「みゃーこの近くにいると、俺、ぜんぜんかっこよくなれないし、うまくいかないことばっかりで、たぶん、また、俺らしくない失敗もする」



花火のあとの雑踏が、現実的でちょうどいい。

あんまりにもドラマチックだと、これは夢かと疑っちゃうから。



「でもね、それがなんだよって思うわけ」



なにも言葉が出てこないわたしを置き去りにして、三好くんがいつになく饒舌にロマンスを語る。


わたしはどこまで、このひとの素敵を見つけてしまうのだろう。

いくつ見つけても、またさらに発掘されるのだから、ずっと、何度だってときめいてしまう。



「何がじょうずにやれなくても、雨でも、占いが12位でも、

みゃーこがそばにいてくれるなら、そんなのどうでもよくなるわけよ」