加工しなくても、すでに薔薇の花びらエフェクトがかかってるし。ていうか無加工で、この顔の綺麗さよ!神さま、本気出してくれてありがとうございます。


まって、もしかして、ほんとに、三好くんって神さまから産まれてきたんじゃない?!?!



「で、オマエは良いわけ?」



整った顔をしかめながら、わたしに確認をとる三好くん。腕が痛くて短気になっちゃってるんだな、かわいそうに。

まあ、わたしのせいだけど。


「なにがです?」

「俺の専属メイドになること」

「もちろんよいです」

「即答かよ、ちょっと嫌がれよ」


たしかに、ちょっと嫌がったほうが、往年のロマンス感がある気もするけど、正直ぜんぜん嫌じゃない。

むしろ、わたしよ夏休みを三好くんに捧げられるなんてご褒美だし、夏休みなのに毎日三好くんの顔が見られるだけで天国だ。


うわ、なんかテンション上がってきた。


三好くんの摂取量は規定されていて、わたしはこれまで遠くから見つめてきただけ(つまり三好くんが不足している状態)だったから、いっきに三好くんを摂取できる、みたいなかんじ。


ほら、三好くんを過剰に摂取すると、心臓が壊れちゃうから。