ちらっと横目で隣の席を盗み見る。 中学のときは運動部らしく短めでスッキリとした髪型だったけれど、今はなんだか小洒落た風貌だ。 顎らへんまで伸びた髪の毛先がゆるくカーブを描いていて、柔らかそう――って違う。そうじゃない。 この人とは金輪際関わらないとあのとき決めたんだ。 もう彼については考えないようにしないと。 向こうも、私のことなんて覚えてないかもしれないし。 そう考えると、私だけ今もあの頃に囚われているような気がして、悔しいのか悲しいのかよくわからない気持ちになった。