冬休みが明けて登校するとき、3学期になったら梓の態度が元に戻っていないかな、なんて淡い期待をした。


 けれども、梓の態度は依然として他人行儀のままだった。

 せっかく隣の席なのに、味気ない日々を過ごしてしまう。


 席替えをしてしまうと、とうとう関わりがなくなって、仲直りする機会が失われてしまった。


「このままでいいの?」

 凛ちゃんが心配して尋ねてくれる。


「よくない、けど」

「ずっとこのままの状態で、クラスが離れちゃったら、それこそもっと修復しづらくなるよ?」


 凛ちゃんの言う通りだ。

 できることなら、今のうちに解決しておいた方がいい。