話してみると、香珠美はいい人だった。


俺が転校すると話したときは、同じクラスになれるといいと言ってくれたし。


俺が外国人だと知っても引かなかった。



「じゃあ行くね、私。」


そう言って香珠美が立ち上がったとき、正直寂しかった。


会って数分でこんなに好意を持った人は初めてだったし。



桜吹雪をバックに丘を下りていく香珠美を見ながら、俺はふと思った。





また会えるかな?