私は教室のドアの前で深呼吸した。



クリスと顔をあわせるのは今日が最後。



泣き出さずに笑っていい思い出を作ろう。



私は目を開けてドアをガラッと開けた。



教室を見渡すと、もうクリスは来ていた。



「おはよう。」


「おはよ。」



クリスは満面の笑みで声をかけてくれた。