「わかった。
明日は会えるんだね。」


「うん。」




それから何をするでも無く、桜を見上げていた。



でも暗くなり始めて、帰らないといけなくなった。



「じゃあ私は帰るよ。」


「また明日。」



香珠美は初めて会った時みたいに、微笑んで丘を下りて行った。