「よろしく、香珠美。」



ニッコリ笑って手を差し出された。



「よろしくお願いします。」


あっ、とクリスは何かを思い出したらしく、声を上げた。



「俺、香珠美の学校に転校するんだ。
香珠美、何年生?」


「1年生です。」


「俺も。じゃ、ため口でいいね。」



クリスはクスクス笑った。


笑うと益々綺麗な顔になる。