お昼休み、丘の上にポツンと立っている一本の桜の木の下でお弁当を食べていると、茶色と金髪の混じった男の子がやって来た。



うちの学校の制服を着ているけど、見たことない。



「こんにちは。」



知らない男の子に話しかけられて、私はビックリして固まってしまった。



「綺麗な所だね。」



いつの間にか、男の子は私の隣に座り込んでいた。



「え？あ、はい。」


「名前は？
俺はクリス。」



・・・外国人さんでしたか。

道理で綺麗な髪だったワケだ。



「香珠美です。」