夜なのでところどころ薄暗い場所もありますし、そもそも眼鏡抜きなので少し距離が開いただけで和臣さんを見失いそうです。
幸いにして和臣さんは背が高いので、背の高さで見つければ大丈夫なのですが……。
背の高い男の人に向けて小走りで駆け寄ろうとしたら、手をつかまれました。
「ごめん……」
「和臣さん?」
「僕は、こっち。そうだよね。スーツ姿の人間の見分けなんて眼鏡なしじゃ難しいよね……」
「あ、あの、すいません……」
どうやら、駆け寄ろうとした人は別人だったようです。
「行こう」
和臣さんの手が離れ、すぐに握りなおされる。
私の右手、和臣さんの左手。
「あの……」
つながれた手に視線を落とすと、和臣さんがぱっと手を離した。
「あ、ご、誤解してほしくないんだけど、その、手が早いとかじゃなく、えっと……」
「はい。迷子にならないように、気を使ってくれたのですね」
「いや、まぁ、うんと、手をつないでもいい?」
大人になって手をつなぐのは、子供の時と別の意味合いが大きくなるので……。
恥ずかしさもあるけれど、和臣さんの気遣いを受け取ることにしました。
……ここで拒否したら、私が和臣さんを意識しまくって……自意識過剰だと思われてしまいそうです。
手に和臣さんのぬくもりを感じます。
どくどくと波打ちだした脈が、指先の血管も波打たせているのではないかと心配になるくらいです。
幸いにして、お酒が入っているため頭が少しふわふわしている。
もし、お酒が入っていなかったら、今のこの状態はとても耐えられなかったかもしれません。
そうです。
だって。
なんだか、和臣さんのような素敵な人と手をつなぐなんて……。
どうしたって、意識しないわけにはいかないのです。
しばらく無言のまま歩いて行きます。
「えーっと、缶詰居酒屋どうだったかな?普通のところのほうがよかった?」
「いえ、とても楽しかったです。いろいろな缶詰が楽しめて……あの、でもその、またごちそうになってしまって、ありがとうございました」
そうなのです。支払うつもりだったのですが、いらないと押し切られました。
「気にしないで」
「気になります、えっと、ずっと続くと申し訳なくて……えっと」
「じゃぁ、今度お茶おごってもらおうかな。そっち方面の店苦手なんだ。おすすめ、教えてもらえる?」
幸いにして和臣さんは背が高いので、背の高さで見つければ大丈夫なのですが……。
背の高い男の人に向けて小走りで駆け寄ろうとしたら、手をつかまれました。
「ごめん……」
「和臣さん?」
「僕は、こっち。そうだよね。スーツ姿の人間の見分けなんて眼鏡なしじゃ難しいよね……」
「あ、あの、すいません……」
どうやら、駆け寄ろうとした人は別人だったようです。
「行こう」
和臣さんの手が離れ、すぐに握りなおされる。
私の右手、和臣さんの左手。
「あの……」
つながれた手に視線を落とすと、和臣さんがぱっと手を離した。
「あ、ご、誤解してほしくないんだけど、その、手が早いとかじゃなく、えっと……」
「はい。迷子にならないように、気を使ってくれたのですね」
「いや、まぁ、うんと、手をつないでもいい?」
大人になって手をつなぐのは、子供の時と別の意味合いが大きくなるので……。
恥ずかしさもあるけれど、和臣さんの気遣いを受け取ることにしました。
……ここで拒否したら、私が和臣さんを意識しまくって……自意識過剰だと思われてしまいそうです。
手に和臣さんのぬくもりを感じます。
どくどくと波打ちだした脈が、指先の血管も波打たせているのではないかと心配になるくらいです。
幸いにして、お酒が入っているため頭が少しふわふわしている。
もし、お酒が入っていなかったら、今のこの状態はとても耐えられなかったかもしれません。
そうです。
だって。
なんだか、和臣さんのような素敵な人と手をつなぐなんて……。
どうしたって、意識しないわけにはいかないのです。
しばらく無言のまま歩いて行きます。
「えーっと、缶詰居酒屋どうだったかな?普通のところのほうがよかった?」
「いえ、とても楽しかったです。いろいろな缶詰が楽しめて……あの、でもその、またごちそうになってしまって、ありがとうございました」
そうなのです。支払うつもりだったのですが、いらないと押し切られました。
「気にしないで」
「気になります、えっと、ずっと続くと申し訳なくて……えっと」
「じゃぁ、今度お茶おごってもらおうかな。そっち方面の店苦手なんだ。おすすめ、教えてもらえる?」


