菜々さんがひじをついてビールの入ったグラスを少し揺らします。そしてもう一方の手で、私の頭をなでなでと。
あら、年下の子に頭をなでられてしまいました。
「普通はね、顔がよくて頭がよくて家柄がよくて金持ちの男性とデートっていうと、クルーズディナーだの、イタリアンレストランの個室だの、別のものを期待するんだよ。煙草の煙の匂いが付きそうなおじさんたちが通う居酒屋とか誰も期待してないんだなー」
「何の話?」
皿をテーブルに置いて和臣さんが椅子に座りました。
「和臣さんは顔がよくて頭がいいっていう話です」
といえば、和臣が不審そうな声を出します。
「菜々、何を言った?」
「さぁねぇ」
「菜々さんに、何を選んだのか聞かれたので、サンマの味噌カレー煮と粒マスタードのだと教えてあげたんです。それで、こんなにいろいろな缶詰を楽しめるお店に連れて来てくれてよかったって。和臣さん、お店選びが本当に上手ですねって話をしてたんです」
和臣さんが首を動かし菜々さんの方向を向きます。
あいにくと表情は見えないけれど、またもや不審げな顔をしたのでしょうか?
「本当よ。ちなみに、私が1回目のデートでこんなところ連れてこられたらがっかりしない?と言ったら、楽しくて次はどこに連れて行ってもらえるのか考えると次に会うのが楽しみになるんだって。ね?」
菜々さんが私の顔を見ました。
「次に会うのが楽しみ……?」
「はい。あ、でも、デートの前にはどういうところに行くのか女性に教えてあげるといいと思います。もし、その、私なら急にクルーズディナーに連れていかれると逆に困ります」
「困る?どうして?お金のことなら気にしなくても……」
ふと、変な顔をしてしまう。
「ああ、そうでした。高いものを奢ってもらうのもちょっと申し訳ない気持ちになって困りますけど、服装とか……この間みたいにジーパンでレストランに連れていかれても、なんだか場違いになってしまうので」
「ああ、それなら途中でブティックに寄って、ふさわしい服を買えばいいよ。プレゼントするから」
ぷっ。
あははは。
思わず笑ってしまう。
「面白いですね、和臣さん。なんだかロマンス小説に出てくるCEOの男性みたい。ふふふ、」
「ロマンス小説?」
「大体独善的でなんでも自分の思い通りになると思っている横柄な男が多いんですけどね」
「え?」
あら、年下の子に頭をなでられてしまいました。
「普通はね、顔がよくて頭がよくて家柄がよくて金持ちの男性とデートっていうと、クルーズディナーだの、イタリアンレストランの個室だの、別のものを期待するんだよ。煙草の煙の匂いが付きそうなおじさんたちが通う居酒屋とか誰も期待してないんだなー」
「何の話?」
皿をテーブルに置いて和臣さんが椅子に座りました。
「和臣さんは顔がよくて頭がいいっていう話です」
といえば、和臣が不審そうな声を出します。
「菜々、何を言った?」
「さぁねぇ」
「菜々さんに、何を選んだのか聞かれたので、サンマの味噌カレー煮と粒マスタードのだと教えてあげたんです。それで、こんなにいろいろな缶詰を楽しめるお店に連れて来てくれてよかったって。和臣さん、お店選びが本当に上手ですねって話をしてたんです」
和臣さんが首を動かし菜々さんの方向を向きます。
あいにくと表情は見えないけれど、またもや不審げな顔をしたのでしょうか?
「本当よ。ちなみに、私が1回目のデートでこんなところ連れてこられたらがっかりしない?と言ったら、楽しくて次はどこに連れて行ってもらえるのか考えると次に会うのが楽しみになるんだって。ね?」
菜々さんが私の顔を見ました。
「次に会うのが楽しみ……?」
「はい。あ、でも、デートの前にはどういうところに行くのか女性に教えてあげるといいと思います。もし、その、私なら急にクルーズディナーに連れていかれると逆に困ります」
「困る?どうして?お金のことなら気にしなくても……」
ふと、変な顔をしてしまう。
「ああ、そうでした。高いものを奢ってもらうのもちょっと申し訳ない気持ちになって困りますけど、服装とか……この間みたいにジーパンでレストランに連れていかれても、なんだか場違いになってしまうので」
「ああ、それなら途中でブティックに寄って、ふさわしい服を買えばいいよ。プレゼントするから」
ぷっ。
あははは。
思わず笑ってしまう。
「面白いですね、和臣さん。なんだかロマンス小説に出てくるCEOの男性みたい。ふふふ、」
「ロマンス小説?」
「大体独善的でなんでも自分の思い通りになると思っている横柄な男が多いんですけどね」
「え?」


