後日、おれは身形を整えていた。


「珍しいな」

「何がだ」

「粧し込んで何処に行こうっていうんだ」

「会場設営のバイト」

「どんな会場なんだ?」

「音楽祭みたいなもの」

「そうか。頑張れよ」

「ああ、分かってる」