ノイズのなかで、彼を待って。

それが彼にとっては少し違っただけであって、昨日のことに限らず、私たちは事ある毎に言い合いをしていた。

そしてなぜ今日私が外に出て彼を待っているかというのは、私が彼に『会いたい』と声を掛けたからである。

彼は『わかった』と言った。

集合時間も決めた。

件の言い合いは、その後に起こっていた。

彼は少し相手を従わせようとする傾向があった。

少しキツい言葉を使うこともあった。

言うことを聞かないと更に面倒なことになるので、私は取り敢えず従っていた。

断った日にはすぐ不機嫌になり、その度に自分の精神が重く疲れているのは自分でも分かっていた。