愛して欲しいなんて言わない!

「理菜、起きろ」

私はいつも通りに起こされた
西九条は優しい笑みで
私を見つめていた

「これからは帰りが何時になるか
わからないんだ
一応定時があるけど
きっちり帰れることは稀だと思う

夕食は鈴子さんに作ってもらうように
伝えてあるから」

寝ぐせでぐちゃぐちゃになっている
私の髪を指で梳かしながら
西九条が口を開いた

「隼夜が作ったご飯じゃなきゃ
食べない」

「…え?」

ベッドに座っていた西九条の目が
見開いた

驚いた顔で私を見つめてきた

「今、なんて…」

「冗談だよぉ~」

私はベッドから出ると
自分の部屋に飛び込んだ

始めて西九条の下の名を呼んでみた

緊張で心臓が
早鐘を打っている

大きく深呼吸すると
私はクローゼットを開けた

「今日も頑張るぞっと」

これから先
いろいろ、問題が起きるかもしれない
でも
西九条と一緒なら
解決できそうな気がする

大好きな西九条となら…


          終わり