君 想 い

 
 
『サボりぢゃないです。』
 
詩は口を膨らませながら言った。
 
(最悪...わたししんどいのに〜。)

『冗談。おまえ熱あるんぢゃね.しんどそう。』
 
そういって先輩はわたしのおでこに手をあててきた。
 
(そ.そんなんされたら余計に熱あがっちゃうよ〜)
 
『だ.大丈夫です。昨日いろいろあって...』
 
『いろいろって?俺に隠し事?』
 
先輩は笑いながら聞いてくる。
 
(先輩笑っててに怖いよ...) 
 
『なんでもないです。』
 
わたしは初めて先輩に嘘をついた。
 
『そか...』