幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

ベンチに座ったはいいものの、一華は蓋を開けるだけでたこ焼きに手をつけようとしなかった。


「・・・・食わねぇの?」
「猫舌だから冷めるの待ってるの。ごめん、ちょっと食べるのに時間かかるかも」


むしろその方が俺にとって好都合だけど・・・。


「いーよ。んじゃ先に1個貰っとく」
「あ、そうだね」


一華が差し出したたこ焼きから1つ貰うのはなんとも言えない背徳感があった。それが一華にバレないうちにたこ焼きを口に放り込んだ。

餅がいい具合に伸びて美味しい。


「猫舌って言ってもね、本当はそんなのなくて舌の使い方が下手だからなんだって」


(・・・・・舌の使い方)


「よくそんなの知ってんな」
「前テレビで見たの」
「へぇ。そろそろ食べれるんじゃないか?」
「そうかも」


口小さ。

その小さな口でたこ焼きを頬張った。

何回かもぐもぐしたかと思うと口を開けはふはふさせ始めた。