「中間は何とか乗り越えたんだけど期末は自信ないっつーか・・・追試だと部活に参加出来る時間減るんだよ」
「・・・なるほど?で、でも澤くんに教えてもらったらいいんじゃない?」
「あいつ一華より頭良くないから。どーせ10位以内にいるんだろ?」
「そうだけど・・・。でもギリッギリで入れただけだし」


なんか言いくるめられてる気がする。


(ちーくんって取引上手な人?勉強出来なくてもそっち方面の職業に就けばいいんじゃ・・・?)


「何位?」
「9位」
「十分すげぇわ。俺112位」
「え゙っっ」


普通科149人中の112位。

私だったら数日寝込むレベルの成績のおかげで、ちーくんの追い詰められ具合がよく分かった。

これは勉強教えてあげないとやばいと思う・・・。


「わ、かった。分からないことがあったらラインでもいいから聞いてね」
「いや図書館に行って勉強会とかの方が楽だろ」
「図書館だとバレる可能性あるからちょっと・・・」