幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

会話は?聞こえてたの?

この疑問は即座に飲み込んだ。

それを言ってしまっては、何か人に言えないようなやましいことがあるように聞こえてしまうからだ。


「どういう繋がりなの?隣の席になった仲?にしては仲良くなるの速すぎるよね?」
「え、ええっと・・・」
「まぁ、別に何でもいいけど。バラしたくなかったら協力してよね?学校生活、かかってるんでしょ?」
「そう・・・だね・・・・・」


嵐のような質問を上手く処理できず、半田さんのペースに持ってかれた。

どうやら学校生活のくだりは聞かれてしまったらしい。

半田さんの口振りから推測するに、私とちーくんが幼なじみだとか同じ駅だとか、そういう重要な情報は漏れていないようだ。


「私、ここで降りるから。考えておいてね」


私は曖昧な返事しかできず、言いたいことが言えてスッキリした半田さんは軽やかに電車を降りていった。

神経を張りつめていた私は一気に脱力した。

ちーくんに言った方がいいのかな・・・?