「糸瀬さんもそう思うよなー?」
「え、あ、うん・・・?」
「ほらぁ〜」
杉山くんはいきなり話しかけてくるから心臓に悪い。
適当に相槌を打ったけれど、気にしていないようだ。
だったら何で声掛けて来たんだろう。
・・・なんて言うことは心中に秘めておく。
[次は矢上町〜、矢上町です]
降りるバス停の名前が呼ばれ、もうすぐ着くのだと安堵した。
まだインタビューにすら行っていない。
今日は帰ったらすぐに寝てしまいそうだ。
「よっしゃもう帰れるー!」
杉山くんはインタビュー先の建物から出ると両手を広げ伸びをした。
多少の粗相はあったものの、事前に質問の内容を知らせていたこともあり、インタビューは難なく終えた。



