次の日の昼休み、まさかの人物に校舎裏に呼び出された。


「おい真島ぁ。昨日のは一体どういうつもりだ?」


そう、一華の友達の毛利に。

毛利は仁王立ちをして俺を睨んでいる。

こいつのことは以前から苦手視していた。

俺が一華に好意を抱いていると気づくやいなや、それ関係で弄りを入れてくるようになったからだ。
小学生特有の恐れを知らないやり方に俺は大変苦労した。
俺に協力する訳でもなくただただ弄り倒すのみ。

一華を男から守ってくれている分には有難いが、その対象に俺も入ってくることが厄介。

和哉からは俺が過保護だと言われているが、毛利の方がよっぽど過保護だ。


「どうもこうも一華を心配しただけだ」
「心配してたくせに、一華に迷惑かけてたじゃねぇか」
「迷惑?」


訳が分からずそう返すと毛利はさらに顔を歪ませた。