「そそっかしいな」
「!!?」


止める際に背中に少し触れられて思考がまた乱れまくる。


(い、今、背中!触れっっ・・・え)


視線を斜め後ろに向けると教壇がすぐ側にあって、危うくつまずくところだった。


「あり、がと」


未だに照れまくっている私を落ち着かせるようにちーくんは少し距離を置いた。


「一華」
「な、何?」


動揺しすぎて語尾が裏返ってしまった。

まるで高校に入って久々に話したときのようだ。


「俺と付き合ってくれるか?」


さっきから驚きと喜びの連続で、胸が一杯いっぱいで上手く言葉が出なかった。

それでもちゃんと返事がしたくて、大きく頷いた。

それをOKと受け取ってくれたちーくんが私の頭をポンポンと叩いた。

その時だった。