幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

(何か嫌な予感がする・・・)


こういう時の予感は不思議と当たるもので、試しにバックを漁ってみるとすぐに原因が分かった。


「あ、やべ」


思わず心の声が漏れると隣にいた和哉もひょいっとカバンを覗いてきた。


「ん?どーした画伯」


和哉は俺に画力がないことが分かって以来、からかうように偶にそう呼ぶようになった。

そのせいで周囲にバレたのは言うまでもない。

まぁ1番バレたくなかった一華に『ちーくん画伯だもんね』と言われたのだからその件についてはもうどうでもいい。

あの時絵が下手なのがバレたことよりも、一華が幼少期のことを覚えてくれていた喜びが勝ったのだから。


「弁当教室に置きっぱだわ」
「うーわ思い出せてよかったな?顧問来る前に行ってくれば?まだアップしてるだけだし」
「そうする」


そう言って立ち上がり、俺は部室を後にした。

教室の鍵はもう閉まっているかもしれない。