「一華・・・と、松井?」
(え・・・・・・・?)
過呼吸を起こしそうになった時、聞きたかった声が響いた。
声のした方を向くと、サッカーのユニフォームを着た彼がドアの前で佇んでいた。
こちらを見て目を丸くしている。
「ちーくん・・・!」
松井くんがいるのに思わず呼ぶと、ちーくんはこちらに歩み寄り、松井くんが掴んでいる手をそっと外してくれた。
そして間に割り込む。
松井くんは動揺して「え、真島・・・?何で」と狼狽えている。
「一華、平気か?」
後ろに目を向け私をじっと見つめた。
ちーくんの言葉が胸を満たしていく。
もう大丈夫なんだと確信できた。
縋るようにちーくんの服の裾をギュッと握り、こくりと頷いた。



