幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

(え、何で!?何で!!??)


「うん。・・・日誌、書いてて」


声も身体も震えながら数歩後ずさる。
いきなりパーソナルスペースに入って来るなんて心臓に悪い。


(この人、人との距離感近い人?え??ごめんなさい苦手なんです。正直。男子ってだけで苦手なのにちょっと・・・!)


「そっか。実は内装の件なんだけど・・・」


(あ、なるほど)


この言葉で松井くんが話しかけてきた理由がようやく分かった。

松井くんは小道具係なのだ。

ただ内装のことで私に相談しようとしただけ。

理由が分かったところで上がった脈速はなかなか下がらないが、まだマシになったと思う。

その私の予想は速攻裏切られた。


「っていうのは建前で」
「えっ」


再び私の思考は乱れる。


(建前って何?建前って。じゃあ本当の用は??)