幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

「ちーくん、画伯だもんね」


少し笑いながらそう言うと、ゆめちゃんと澤くんが同時に食いついた。


「え、そうなの!?意外!」
「だからお前書道選択なのな!?」


澤くんも知らなかったんだ・・・。

てっきり知った上でちーくんに絡んでるのかと思った。

しれっとちーくんの秘密を暴露してしまった私をジト目で見てくるが、全然怖くない。


「・・・知ってたのかよ」
「だって幼少期からなんか違ったじゃん」


幼少期はみんな絵の上手さにあまり差は出ない。

が、それにも関わらずちーくんの作品は何かがおかしかった。

だけど違和感を抱いていたのは私ぐらいで共感者はいなかった。

というか、そもそもそんなに人の絵に関心を持つ子がいなかった。幼稚園生だし。

そしてそれは中学校の絵画の授業で浮き彫りになった。

「めっちゃ意外!」「すごいギャップ!」「なんか可愛い♡」などと周りの女の子が騒ぐ中、昔から知っているという謎の優越感とやっと理解者が現れたと安堵感を抱いたものだ。