ちーくんと誕生日プレゼントを交換してからはや1ヶ月。

あれから一切進展していない。

やはり唯一の接点であった隣の席というポジションが無くなったのが大きかった。

駅で偶然会うなんてことは起きていない。

まぁこれはほぼ奇跡なのであまり期待していないんだけど。

誕生日というイベントがなかったら先月も関わらなかったかもしれない。

特にこれといった用もないのにいきなりラインを送るという「何こいつ。普段話さないのにいきなりどーした」とか思われそうなことは私には出来なかった。

そう思うと今までだいぶちーくんに甘えていたことを気付かされた。

夏祭りだって、ちーくんの提案で2人で別行動しなければちーくんを好きだと気づくこともなかったかもしれない。

そもそも隣の席になってちーくんと小テストの採点をし合って「満点おめでと」と声を掛けられたことから全てが始まった。

ちーくんはあの時どうしてわざわざそんなことを言ったんだろう。

他の女子にも似たようなことを言っていたのかな?

そう考えるとモヤッとした。