(そうでもしないと一華の周りに男が群がるだろーが)



小1のとき、一華のことが好きな男子が一華をいじめていて泣かせていた。

一華が本格的に男が無理になったのは全部全部そいつのせいだ。

そしてそれを助けたのがきっかけで俺は一華に落ちた。

それ以来一華を守るという大義名分の元、関わらない方が好感度が高いままだという情報を流し、なるべく男を近づけないようにした。

その作戦は中学では成功に終わった。



高校も何人かに話すとすぐに知れ渡り、今のところ順調だ。


「過保護な親みてぇだな」


そんな俺に和哉は呆れてやれやれと肩を竦めた。


「・・・そんなんじゃねぇよ」


保護者面してやっているつもりはない。

そんな立ち位置なんて願い下げだ。


「お前的にはこのままでいいのか?ずーっとずーーーっと好きなんだろ?」