(デジャブ・・・!!)


駅にちーくんがいる。

またいる。

前回と違うのは私の気持ちとお互いの距離感だろうか。

多少の気まずさはあるものの、挨拶ぐらい自然、なはず。

いい加減自分から動かないとダメだと思っていたばっかだし!


「ち、ちーくん、おはよ・・・・」


(わぁああ声裏返った!また黒歴史確定・・・!!)


叫びまくっている私の心情は知らないちーくんは、声が裏返ったことは指摘せずに普通に挨拶を返してくれた。


「はよ」
「朝会うの、久々だね」
「そーいえばそうだな。一華は体育祭何に出るか決まった?」
「玉入れ。それ以外はちょっと・・・」


視線を逸らしたがそう言うと、ちーくんは悪戯っ子みたいにニッと笑った。