でも…
良く考えてみると、なんと自己中なプロポーズ。



私はそんなパパが好きだから、そんなプロポーズでさえ、許してしまう。



それからパパは私を病院に残し、帰って行った。




プロポーズの返事は…
泣いていて、上手く言えなかったけど…


“宜しくお願いします”



と、返事した。




パパはそれから入院中毎日の様に病院に来てくれ、赤ちゃんを見るのが楽しみになっていた。



慶も、母親と毎日の様に訪ねて来てくれて、赤ちゃんに話かけていた。


「お兄ちゃんだよ~」



って。
慶もお兄ちゃんになったんだね。



兄弟が出来て嬉しそうな慶の顔を見ながら、私は笑顔になった。