痛みは最高に達していたが、母親は強し。



子供に会えると思うだけで乗り越えられる。









ウンギャ~

ウンギャ~



産まれた…


「元気な男の子ですよ~」



先生の声。


疲れた体の上に、赤ちゃんを乗せて見せてくれた。



「パパにそっくり~」


嬉しくて、可愛いくて、笑いながらも、疲れが一気になくなり涙が流れた。



泣いている元気な赤ちゃんを見つめて…



「産まれて来てくれてありがとう。ママだよ…」



そう声をかけて抱き締めていた。