落ち着いた私と慶を連れて夕食を済ませ、またドライブするパパ。



家に近付くのが嫌な私。


何故なら…
アパートに戻ると、パパはきっと自分の家に帰るに違いないから。



パパがどんなに冷たい言葉を言っても…私は側に居たかったの。



もうすぐ産まれる大きなお腹を抱えての一人は、精神的に辛かった。



表現出来ないほどの不安。

言葉に表せないほどの不安。



パパが側に居るだけで…少しだけでも不安から開放させてくれる気がしたから…



だから、パパの側に居たい。


居て欲しい。



本当は抱き締めて、そのまま離さないでほしい。