「世間目線で厳しいこと言うと、
お前、まだ空のことしっかり見てねーよ。」
ズシリと重みのある言葉。
「お前に心配かけまい、
父親のこと聞きたいけど聞けない空の気持ち、
まだしっかり見えてない。」
「うん…。」
「男親にしかできないこと、
本当は父親に甘えたいこと、
空にだっていっぱいあんだよ。
でも3歳児が頑張ってんのにお前すぐ根をあげてる。」
あきの言う通り。
あきの口調は穏やかなのに重みがあって…。
「男親にできること、
俺が全部やるから。
お前は母親らしく堂々としてりゃいいんだよ。」
重みの中に優しさのある言葉たち。
「…うん、うん。」
「父親のこと、まだ話さなくてもいい。
空には話が重すぎる。
ただ、父親はいないけど、
そのぶんお前が空のこと想って愛してるのだけはしっかり教えてやれ。」
「ゔ、うん。」
「俺が2人を支えてやるから。」
たくさん泣いて、
あきの優しさに触れて、
泣きながらいつの間にか眠りについた。
あきの匂いに包まれてるように感じて目覚めたら、
私はあきのベットで寝てて…。
私は体を起こした。
自分の部屋にそっと戻ると、
あきは空と手を繋いだまま、
ベットの横で座って眠っていた。
手を繋がれた空は嬉しそうな顔をしながら眠っていた。
