「おーい、こーまーいー!駒井!」
「は、はい!」
「これ14番テーブルね。」
「はい!」
やばい、ぼーっとしてた…!
やばー、
店長不思議そうにこっちみてるよ…。
「駒井さん、大丈夫?」
「あ、はい、すみません。」
チャラチャラした見た目で金髪の彼は、
同じバイトの杉崎さん。
「さては、さっきの彼氏と喧嘩でもしたの?」
ニヤニヤと聞いてくる。
見られてたのか…。
「違います!あれは兄ですから。」
「えー?絶対彼氏だと思ったのにー。」
しまった…。そう見られてたのか…。
「仲良いんだね。
…でも似てなかったよね?」
ドキっとした。
杉崎さんが急に真剣な顔をして確信をついたから。
「兄はすごく出来がいいので〜」
その場をサラリとかわしたけど、
杉崎さん、絶対怪しんでる…。
逆に彼氏だって言っておけばよかったのか?!
さらに悶々としながら仕事に励むことになってしまった…。
今度からあきと来る時は気をつけなきゃ…。
