その日は友達5人と久しぶりの女子会の日だった。
地元の居酒屋で大いに飲んで盛り上がった後、場所を移動し飲み屋街へ。
私が若い頃に働いていた街ということもあり、お店のチョイスは私の役目。
友達もみんな結婚してるから、飲みに出ること自体があまりないみたいなんだよね。
そんなメンバーで飲み屋街を目的の店まで歩いていると、古い知り合いに声をかけられた。
地元では少し名前の知れた建設会社の息子で、若い頃のお客でもあり、同級生の友達の兄でもある人。
女が大好きで癖が悪く、私も幾度となく断ってきた有名なチャラ男だ。

 チャラ男「ともちゃん!久しぶりだね~!最近見なかったから寂しかったよ~」
私の名前を大声で呼ぶ下品なチャラ男。
 私「話しかけんでよ」
平気で一括ばっさりと言い放つ私。
だいたいこの界隈でこのチャラ男と出くわすときは1人で歩いてることが多いくせに、珍しく今日は人を連れて歩いていた。
私の友達もお酒が入ってるからか、チャラ男に興味を示して面白そうに黄色い声をあげていた。
 友人「何この人、ともの知り合い?」
 私「別に、、」
そのまま目的の店まで歩きながらついてきたチャラ男。
 チャラ男「奢るし飲もうえ!」
 私「うざっ!触るな!」
結局友人が奢ってくれるならってことで一緒に店に入るはめになった。
 私「男と飲みたいなら奢ってくれる男ならうちが呼ぶよ?」
どうせ飲むなら楽しいメンツがいいと思って友達にもそう聞いたけど、別になんでも良いよってことで7人での二次会が始まった。